コロナ禍で受診が増えた慢性前立腺炎
[2020.09.29]
当院は泌尿器科疾患を中心に診療を行っているクリニックですが、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言のあった4月5月、受診される患者さんが急増した疾患に慢性前立腺炎があります。
慢性前立腺炎は働き盛りの若い年代の方がほとんどであり、患者さんが訴える症状として会陰部(陰嚢と肛門と間)の痛みや射精時の痛みなどが多いですが症状は一人一人様々です。排尿障害や性機能障害、心理的な不調などを認めることもあります。あらゆる検査で大きな異常が見つからないことが多く、様々な原因があると考えられていますがまだよくわかっていないのが現状です。
コロナ禍で在宅勤務、テレワークとなった状況で、働き盛りの年代の方がクリニックを受診しやすくなった影響も大きいと思いますが、デスクワークが増えたことやストレスなどもその一因と考えます。最近、多くの患者さんから慢性前立腺炎についての様々なご質問を受ける機会が増えたため、一度ここで慢性前立腺炎について何回かに分けて書きたいと思います。