尖圭コンジローマ
監修(執筆・文責など): さくまクリニック院長 医学博士 咲間 隆裕
尖圭コンジローマとは
尖圭コンジローマは性器や肛門のまわりに2~3mm前後のイボが多発する病気です。尖圭コンジローマが起こる原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染です。ほとんどがセックスやそれに類似する行為により感染する性感染症の一つです。他の性感染症と同様に、10代後半から30代、特に20代に多く見られます。パートナーなどへの感染を防止するためにも、積極的な治療が必要です。
潜伏期
数週間から3か月
診断
特徴的なイボを視診で確認します。
尖圭コンジローマの治療
① お薬による治療
尖圭コンジローマ治療薬として世界の75以上の国と地域で使われている塗り薬(クリーム)が、日本でも2007年12月より健康保険が適用される薬として発売されました。自宅でイボに直接塗って治療することができ、瘢痕(傷跡)などを残す可能性が少ないですが、塗った部位の紅斑(赤み)、びらん(ただれ)、表皮剥離(表皮のはがれ)などの皮膚障害が高い頻度であらわれ、完治まで時間がかかります。
② 外科的治療
- 凍結療法 液体窒素で何回か凍らせて取り除く治療法です。
- 焼灼 電気メスでいぼを焼き除去する治療法です。
- 外科的切除 メスでいぼを切り取り縫合する治療法です。
- CO2レーザー蒸散
当院ではお薬による治療か液体窒素による凍結療法を行っています。