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尿管結石

監修(執筆・文責など): さくまクリニック院長 医学博士 咲間 隆裕

尿管結石とは

尿路結石症とは、尿路(腎・尿管・膀胱・尿道)にできた結石が様々な症状を引き起こす疾患です。尿路のどこに存在するかで呼び方がかわり、腎臓にできた結石を腎結石、尿管にできた結石を尿管結石と呼びます。腎臓、尿管結石症を上部尿路結石症、膀胱以下のものを下部尿路結石症と呼び、日本では上部尿路結石症が95%以上を占めます。尿路結石症は決してまれな病気ではなく、男性では11人に1人が一生のうちに一度はかかるといわれていて、男女とも年々増加の傾向にあります。

尿管結石の原因

腎臓でつくられた尿は、腎盂・尿管を通って膀胱に貯まり、尿道から体外に排泄されます。
その途中で、体に不要になった物質が結晶化・凝集して形成されたものが尿路結石ですがそのメカニズムはまだはっきりわかっていません。

尿管結石の症状

腎結石は無症状の事が多いですが、尿管結石の多くは側腹部痛(脇腹の痛み)、血尿あるいは頻尿症状が出ます。長期間放置すると腎臓に負担をかけて腎機能を低下させることもあります。尿路結石の痛みは、結石が腎盂や尿路から動いて尿の流れが阻止される時に起きるとされ、その痛みは七転八倒の苦しみで起き上がれないほど痛い場合もあり、同じ人が何度も経験することも少なくありません。

尿管結石の治療

尿管結石の治療は、小結石では飲水の励行などで自然排石を待ちますが、大きな結石あるいは痛みの繰り返しや水腎症、腎盂腎炎などの場合は積極的治療の対象になり、結石の部位や大きさなどに合わせて治療法を決定します。尿路結石の再発頻度は高く、体質に加えて、日常生活が関与していると考えられています。原因の明らかな尿酸結石などは薬物療法が有効ですが、大部分を占める原因不明結石であっても、食事指導、飲水指導は尿路結石再発防止に有効です。結石の成分により発生原因も様々ですが、生涯を通じ何回か繰り返すことも多い病気ですので、当院では尿検査・超音波検査などで、主に再発のチェック、生活指導を行っております。

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