亀頭包皮炎
監修(執筆・文責など): さくまクリニック院長 医学博士 咲間 隆裕
亀頭包皮炎とは
「陰茎に痒みがある」「包皮が腫れた」などの症状で非常にたくさんの患者さんが泌尿器科クリニックを受診されます。その多くは陰茎の先にある亀頭という部分と、その周りの皮膚が炎症を起こす病気です。亀頭包皮炎は、細菌やカビなどが亀頭や皮膚に感染することで起こります。
亀頭包皮炎の原因
何らかの原因で亀頭包皮に小さな傷ができ、そこへ細菌や真菌(カビ)が感染します。セックス(オーラルも含む)やマスターベーションが原因になりますが、原因がわからないことも多いです。
亀頭包皮炎の症状
亀頭包皮の爛れや腫れ、発赤、かゆみなど多彩な症状を引き起こします。カンジダが原因の場合、包皮に縦状の亀裂ができ白い苔のようなものが付着することがあります。
亀頭包皮炎の診断
クリニックの診察では、亀頭・包皮の状態を実際に目で確認し診断いたします。細菌やカビが原因と疑われる場合は原因菌を同定する検査を行います。
亀頭包皮炎の治療
「亀頭包皮炎」の治療は基本的には外用薬による治療になります。細菌感染に対しては抗生物質の外用薬(必要時には内服薬)、カビに対しては抗真菌薬の外用薬を使用します。かゆみの症状が強い場合などは症状に合わせて他の外用薬を併用したり、内服薬を使用することもあります。
なかなか相談しにくい部位ですが、亀頭包皮炎にかかってしまった場合は、早めに医師の診察を受けて、適切な対処をしましょう。