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トリコモナス症

監修(執筆・文責など): さくまクリニック院長 医学博士 咲間 隆裕

トリコモナス症とは

トリコモナス症はトリコモナス原虫という微生物が、男性の場合、尿道や前立腺、精嚢に入り込み、炎症を引き起こす病気です。主に膣性交により感染しますが、下着やタオル、便器、浴槽での感染する場合があり、性交経験がない方や幼児にも感染がみられることがあります。

トリコモナス症の症状

男性の場合、症状がないことが多く、あっても排尿時の痛み(違和感)や頻尿がみられる程度です。

トリコモナス症の診断

男性のトリコモナスの検査は、尿検査(培養検査)で行いますが、トリコモナスの性質上、尿検査をしても検出されないことがあり精度が高くありませんでした。2022年6月より膣トリコモナスPCR検査ができるようになりました。結果は約1週間後となります。

トリコモナス症の治療

男性のトリコモナスの治療は、抗原虫薬の内服治療です。1日2回の内服を10日間続けます。抗原虫薬はアルコールとの飲み合わせが非常に悪く、内服開始から内服後数日間は禁酒することになりますのでご注意ください。

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