大人の亀頭包皮炎について
[2022.05.27]
「陰茎に痒みがある」「包皮が腫れた」などの症状で非常にたくさんの患者さんが泌尿器科クリニックを受診されます。その多くは「亀頭包皮炎」という陰茎の亀頭部や包皮に炎症が起こってしまう病気です。
亀頭包皮炎は大きく分けると、細菌によって引き起こされる場合と、真菌(カンジダ)によって引き起こされる場合の2つに分けられますが、実際には原因がはっきり同定できないことも少なくありません。また炎症が起こっている亀頭包皮をキレイにしようと強く擦って洗いすぎてしまい、余計に炎症が悪化してしまっている場合も多く見受けられます。クリニックの診察では、亀頭・包皮の状態を実際に目で確認し診断いたします。細菌が原因と疑われる場合は原因菌を同定する検査を行います。
亀頭包皮炎の治療は基本的には外用薬による治療になります。細菌感染に対しては抗生物質の外用薬(必要時には内服薬)、カンジダに対しては抗真菌薬の外用薬を使用します。かゆみの症状が強い場合などは症状に合わせて他の外用薬を併用したり、内服薬を使用することもあります。
なかなか相談しにくい部位ですが、亀頭包皮炎にかかってしまった場合は、早めに医師の診察を受けて、適切な対処をしましょう。