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お子様の排尿トラブル

おちんちんやおねしょのお話(こどもの泌尿器科)

お子様 症状別一覧

  1. 包茎
  2. おねしょ(夜尿症)
  3. 停留精巣
  4. 移動性精巣

包茎

亀頭部が、かわ(包皮)に覆われた状態を包茎といいます。手で包皮を反転させようとしても亀頭部が出てこなかったり、まったく見えないものを真性包茎といい、包皮をめくることができるが通常は亀頭を覆っている状態を仮性包茎といいます。
さらに、仮性包茎でも包皮の出口が狭いため、皮を剥いた後に戻らなくなり、包皮が腫れて痛みを生じた状態を嵌頓(かんとん)包茎といい、早急な処置が必要となります。

おねしょ(夜尿症)

おねしょとは、夜間に寝ている間に無意識のうちに排尿してしまい、布団や寝具をぬらしてしまう状態をいいます。赤ちゃんは毎日おねしょをしています。1歳を過ぎると少しずつ尿意がわかりだし、尿意を告げることが出来るようになってきます。昼間のオムツがはずれ、夜間のオムツもとれるようになっていきます。3歳では約60%、5歳で約80%の子供でおねしょがなくなります。6~7歳(小学校入学後)を過ぎてもおねしょをすることを夜尿症といいます。

夜尿症の罹患率の目安

幼稚園年長時

約15%

小学校3年生

約8%

小学校5~6年生

約5%

夜尿症の多くは自然軽快していくことが多く、また夜尿が身体に悪影響を及ぼすものでないことから、放置されることが多い病気です。しかし、夜尿症のため学校行事に参加できなかったり、子供さんが自分に自信を喪失し、心理面、社会面、生活面に様々な影響を与えることがあります。なるべく早く治療を行って、少しでも早く治してあげることが必要ではないかと考えています。

夜尿症の診断

当院では夜尿症の診断で以下の検査を行います。夜尿がある子供さんの5~10%程度に夜尿症以外の病気がみつかることがあります。その他に問診、昼間の排尿記録、夜尿日記をつけてもらい、主な夜尿症の原因をつきとめます。

尿検査

尿浸透圧や尿比重の検査を行います。また尿に蛋白や血液成分が含まれているかどうかをみます。

血液検査

造血機能、肝臓、腎臓等に異常がないか血液検査でチェックします。

尿流率測定

便座一体型の尿流測定装置で排尿することにより、尿の勢いを調べます。尿流曲線や尿流速度を分析し、膀胱機能を評価します。

超音波検査

夜尿症以外に病気がないか調べます。また排尿後の残尿量を測定します。

夜尿症の治療

おねしょの治療にとって、生活指導はとても大切です。まず起こさず、怒らず、焦らずの3原則を守りましょう。それに加え規則正しい生活(夜更かし、寝坊をしない)、水分摂取リズムの調整、冷え症状への対応、昼間のおしっこ我慢訓練等を指導しています。生活指導で改善しない場合、小学生以上には夜尿症の原因に合わせて薬物療法やアラーム療法を行います。

停留精巣

停留精巣は、出生時に精巣が陰嚢内に位置しない状態のことをいいます。男の子の先天的な異常の中では頻度が一番高く、新生児の約3%の男児に認めらえると報告されています。また、相談の場合は、その頻度がさらに高まります。
精巣は生後6か月を過ぎても陰嚢内に精巣を触れない場合は治療が必要となります。

移動性精巣

陰嚢内に精巣を触れたり触れなかったりする状態のことです。よく検診などで停留精巣と間違われることがあります。基本的に治療の必要がありませんが、成長と共に明らかに上にあがったままになり陰嚢内に精巣を蝕知しにくくなることがあります。そのような場合は手術を考慮することがありますので、精巣が移動している間は定期的な通院をお勧めいたします。

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